囲碁AIの衝撃から10年。生成AI時代に「なくなる仕事・生き残る仕事」とは?

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はじめまして。趣味で囲碁を打っている私ですが、AIという存在を強く意識せざるを得なくなった「忘れられない日」があります。

それは2016年のこと。Google DeepMindが開発した囲碁AI「AlphaGo(アルファ碁)」が、世界トップ棋士の一人である李世乭(イ・セドル)九段を破ったニュースです。

当時の囲碁界では「AIが人間に追いつくのはまだ何十年も先の話」と言われていました。それだけに、目の前でAIが圧倒的な手を見せつけた瞬間、私は言葉にならないほどの強い衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。

そして時代は2020年代へ。その進化の波は、盤上の世界を超えて私たちの日常や仕事の場にまで一気に押し寄せてきました。そう、ChatGPTをはじめとする生成AIの登場です。

10年前に「囲碁」という限られた世界で起きた変革が、今や社会全体、そして「働き方」そのものを根底から揺さぶろうとしています。

今回は、この急激なAI時代の波の中で、「今後10年で仕事はどう変わっていくのか」について考えてみたいと思います。


今後10年でどう変わる?仕事の未来図

AIの技術革新が進むこれからの10年で、私たちの仕事は大きく3つに分類されていくと考えられます。

1. なくなる(自動化される)可能性が高い仕事

主に「決まった手順がある作業」や「パターンのあるデータ処理」を行う仕事です。

  • 定型的な事務作業やデータ入力
  • 定型的な顧客問い合わせ対応(一次対応)
  • マニュアル化されたルーティンワーク全般

かつて囲碁AIが定石をすべて学習して最適解を導き出したように、ルールが明確な作業ほどAIの得意分野です。

2. 生き残る・価値が増す仕事

AIには置き換えにくい「人間の感情」「物理的な身体」「高度な判断」が絡む仕事です。

  • 共感や人間関係が重視される仕事(カウンセラー、人間味のある営業、介護など)
  • 複雑な現場判断や身体を使う仕事(職人技術、手作業を伴う現場作業など)
  • 責任を伴う最終意思決定やリーダーシップ

囲碁でも「次にどの手を打つか」の計算はAIが得意ですが、「なぜその対局を行うのか」「対局を通じて何を届けるか」といった文脈やストーリーを生み出すのは人間の役割です。

3. 新たに生まれる仕事

AIという新しいテクノロジーを使いこなし、社会に適応させるための仕事です。

  • AIプロンプトエンジニア・AI活用コンサルタント(AIに適切な指示を与え、業務に組み込む職種)
  • AI倫理・監査スペシャリスト(AIの出力内容や著作権、倫理面をチェック・管理する職種)
  • AIデータキュレーター(AIの学習に必要な高品質なデータを準備・精選する職種)

「単純作業」から「付加価値を生み出す仕事」へのシフト

これからの時代に求められるのは、「作業をこなす力」から「新しい価値を生み出す力」へのシフトです。

これまで人間が時間をかけて行っていたデータ集計や文章の初期作成、定型業務などの「単純作業」は、どんどんAIに委ねられるようになっていきます。だからこそ、私たち人間は以下のような「付加価値」に集中していく必要があります。

  • 課題そのものを発見する視点(「何が問題なのか」を問い立てる力)
  • 人の心に寄り添うコミュ二ケーション(共感、熱量、信頼関係の構築)
  • 異質な要素を掛け合わせる創造性(アイディアの掛け算や独自の文脈作り)

まとめ:AIを「敵」ではなく「最強の相棒」に

2016年にアルファ碁が登場した際、囲碁界では一時「人間の棋士の価値はなくなるのではないか」という絶望論も囁かれました。しかし現在、プロ棋士たちはAIを研究ツールとして使いこなし、これまでにない新しい手や戦術を生み出し、囲碁の可能性をさらに広げています。

ChatGPTをはじめとするAIも同じです。恐れる対象として遠ざけるのではなく、「自分の能力を拡張してくれる最強の相棒」として使いこなしていくこと。

仕事の「作業」部分をAIに任せ、自分自身は「人間にしかできない付加価値」の創造に時間を使う——それこそが、これからの10年を楽しく、豊かに生き抜くためのヒントになるのではないでしょうか。

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